目の病気と異常 <心因性視覚障害>
心因性視覚障害とは
目に異常がないのに、視力低下や色覚異常を訴える子供が増えています。 これは、心因性視覚障害(しんいんせいしかくしょうがい)といい、心理的なストレスが原因で、視覚に異常が起こるものです。おもに7〜12歳くらいの子供、とくに女児に多く発生し、男児の3〜4倍にとなります。視力が急に落ちたり、視野が狭くなるなどの症状が現れることが多いようです。
心因性視覚障害は、小学生くらいの子供にときどき見られ、なんらかの精神的ストレスが 目の機能に障害をもたらしているものです。
本人が視覚障害を自覚していることは少なく、学校の定期健康診断などで見つかることが多い病気です。
心因性視覚障害の症状
心因性視覚障害は、視力低下だけでなく、視野狭窄(しやきょうさく)、色覚障害、 夜盲、立体視異常(奥行きを感じにくい)などの症状を併発していることもあります。この病気では、視力測定のたびに数値がバラつき、視神経などの検査をしても 異常が見つからないことが多いです。
近視や遠視の症状があるのに、メガネで矯正しても視力が出ないときには、心因性視覚障害が疑われます。
その場合、度のないメガネをかけただけで視力が出ることもあります。そのうえでストレス源がはっきりしているようなら、ほぼ心因性に間違いないでしょう。
心因性視覚障害を起こす原因
子供が心因性視覚障害を起こすときは、家庭や学校で起こる問題が原因となっていることが多いようです。おもな原因には次のようなものがあります。
・肉親の死
・両親の離婚
・兄弟げんか
・兄弟の比較
・勉強の強制
・メガネへの憧れ
・塾やクラブ活動の負担
・転校・
・友人とのけんか
・いじめ
・担任教師との不和 など
体の不調は心の赤信号でもあります。子供の様子がおかしいときは、家庭や学校、友人関係に悩みを抱えていることが多いので、けして頭ごなしに叱らず、環境やしつけ、親の態度なども見直してみることが大切です。
心因性視覚障害の治療
心因性視覚障害の治療で大事なのは、まず周囲の大人が騒がず、子供に理解を示してあげることです。視覚障害といっても、心の鬱屈がなくなれば、意外とあっさりと治るものなのです。子供に不安を与えないように、「悪い病気ではないので必ず治る」ということを説明してあげましょう。
度が入っていないメガネをかけさせたり、点眼薬などで安心させる「暗示療法」も有効です。
定期的な検査を行い、経過を観察するだけでも、視力は十分回復してきます。
この病気は1年以内に治ることが多く、3ヵ月以内でも70〜80%の子供が視力1.0までに回復するものです。
7〜8%は再発することもありますが、その場合は眼科だけでなく、心療内科など専門の科と連携して治療することが大切です。
(当サイトおよび管理人はこのサイトの情報によって生じた一切の疾病、疾患、その他についての責任は負いかねます。目の健康状態の判断や、治療・投薬等については必ず医師の指示に従ってください。)
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